誰かの特別な一日と、かけがえのない笑顔に。

言葉として知っていたこと。
ニュースの中で見聞きしていたこと。
それらは、実際に現場に触れ、当事者の皆さまの声や日々の姿に向き合うことで、私たち自身が考え続けるべき社会の課題として、深く受け止めるものになりました。
長く入院生活を送る子どもたちと、そのご家族。
病院の外へ出ることが難しく、家族で思い出を残す機会が限られている現実。
自分らしく社会と関わる機会を必要としている人たち。
丁寧に仕事をしていても、その価値が十分に認められにくい現実。
そうした出会いを通じて、私たちは、自分たちに何ができるのかを真剣に考えるようになりました。
もちろん、私たちにすべての課題を解決できるわけではありません。
それでも、今の私たちにできることを見つめ、しろくま応援団では、二つの取り組みから始めることにしました。
ひとつは、長期入院中の子どもたちとご家族に、限られた日常の中でも、心に残る特別な時間を届ける取り組みです。
もうひとつは、就労継続支援B型事業所で働く方々が、自分らしく社会と関わり、その仕事が誰かの笑顔につながっていく仕組みを育てる取り組みです。
しろくま応援団は、できる人が、できることを持ち寄ることで、誰かの特別な一日と、かけがえのない笑顔につながる社会を目指して活動しています。

長期入院中の子どもたちと、ご家族へ

記憶に残る一日と、家族の笑顔を届けたい。

長期入院中の子どもたちの中には、病院で生まれ、まだ一度も病院の外へ出たことがない子どもたちもいます。
また、病衣以外の服を着る機会が少なく、ご家族で写真を残したくても、体調や医療機器の装着、移動の負担などにより、実現が難しい場合があります。
しろくま応援団では、そうした子どもたちとご家族に向けて、医療従事者の皆さまと相談しながら、病院内で写真撮影を行う取り組みを進めています。
お子さまには、身体への負担や着脱のしやすさに配慮し、特別に工夫した衣装をご用意します。
年齢や体格、医療機器の装着状況などを事前に確認し、当日もできる限り無理なく着用できるよう工夫しています。
また、着物の着用をご希望のお母さまには、事前にショールームへお越しいただき、数ある着物の中からお好きな一着をお選びいただいています。
長期にわたりお子さまを支えるご家族は、日々の付き添いや治療を優先する中で、ご自身のための時間を持つことが難しくなることがあります。
だからこそ、お母さまが着物を選ぶ時間そのものも、大切なひとときだと考えています。
「この色が好き」
「この着物を着てみたい」
そう感じながら、ご自身のために一着を選ぶ時間が、少しでも気持ちを和らげ、自分らしさを取り戻すきっかけになればと願っています。
なお、お父さま用の着物につきましては、現時点ではご用意が整っておりません。今後の対応については検討を進めてまいりますので、現在はスーツや普段着など、無理のないお好きな服装でご参加いただけます。
撮影当日は、お母さまにはお選びいただいた着物を、お子さまには事前にご用意した衣装を着用いただき、ご家族そろって写真撮影を行います。
撮影後には、プリントをお渡しし、その日の笑顔と思い出を形に残していただきます。
撮影した写真や動画は、原則としてご家族への贈呈を目的として使用します。広報や活動報告等での写真や動画の使用については、事前にご家族の書面同意をいただいた範囲内でのみ行います。お子さま及びご家族の個人が特定される情報を、同意なく公開することはありません。
病気と向き合う子どもたちとご家族に、かけがえのない思い出が生まれるよう、これからもこの取り組みを大切に続けてまいります。

お子さま用衣装

寄付でいただいた着物や大人用の着物は、いったんほどいて生地の状態に戻し、お子さま用の衣装として丁寧にリメイクしたものです。
ベッドの上でも、できるだけ少ないサポートで着られるよう、細かな部分まで工夫を重ねました。
衣装は病衣のような前開き仕様のため、お子さまが寝たままでも無理なく着用できる設計です。
チューブや医療機器を付けたままでも着替えやすいよう、前面にはマジックテープを採用し、開閉しやすいつくりにしました。

髪飾りなどの小物について

撮影で使用する髪飾りなどの小物は、しろくま応援団の活動にご賛同いただいた就労継続支援B型事業所の皆さまが、無償で製作してくださったものです。
ふだんは支援を受けることの多い事業所の皆さまが、長期入院中の子どもたちとご家族の話を聞き、「今度は自分たちが応援したい」と自ら申し出てくださいました。支援を受ける側から、支える側へ。
そのあたたかな想いが、この取り組みの原点です。
一つひとつの小物は、子どもたちとご家族に、少しでも特別な時間を過ごしてほしいという願いが込められた大切な存在です。
髪飾りや小物は、写真に彩りを添えるだけでなく、その日をより心に残る一日にしてくれるものだと考えております。
しろくま応援団は、こうしたあたたかな想いに支えられながら、子どもたちとご家族に笑顔の時間を届けてまいります。

ぬり絵

ご自由にダウンロードしてお使いください。
よろしければ、出来上がった作品をお寄せください。


B型事業所で働く方々が、
誇りをもって活躍できる環境づくり

私たちは、これまで多くの就労継続支援B型事業所の皆さまと出会ってきました。以下「B型事業所」と表記します。
商品の組み立て、袋入れ、手作業による製作など、私たちの身近にある多くの商品も、一つひとつの丁寧な作業によって支えられていることを知りました。
一方で、同じように時間をかけて行う仕事であっても、低い作業単価で受けざるを得ない現実にも触れました。
実際に、袋入れなどの作業では、1点あたり1円から2円程度で受注される事例もあります。
さらに、材料の引き取りや納品にかかる負担を含めると、時間をかけて丁寧に取り組んでも、努力が工賃の向上に結びつきにくい場合があります。
また、納期に間に合わない場合には、事業所の職員が作業を手伝い、仕上げに入ることもあります。利用者の皆さまの工賃を生み出すための仕事であっても、結果として職員の負担によって成り立っている現実があります。
「単純作業だから安くてよい」
「安いから発注する」
「自社の利益を確保するために、安く発注できるところを選ぶ」
本当に、そう考えてよいのでしょうか。
安さを理由に発注先として選ぶことは、結果として、働く方々の努力や時間に見合わない対価を押しつけることになりかねません。
私たちは、そこに強い違和感を持ちました。
私たちは、B型事業所の皆さまを、単なる作業の委託先とは考えていません。身近なものづくりや社会活動をともに支えてくださる、大切なパートナーだと考えています。
しろくま応援団では、B型事業所が企業から仕事を受ける際にも、フェアトレードの考え方を大切にしています。作業内容に見合った適正な対価につながるよう、B型事業所の皆さまの受注機会づくりを支援していきます。
また、事業所や利用者の皆さまのペースを尊重し、無理のない形で継続できる仕事づくりを目指しています。
企業や事業所、個人の皆さまからご提供いただく廃材や不要資材が、新たなものづくりにつながることもあります。
使われずに眠っていた素材が、手仕事を通じて、もう一度誰かの手に渡る作品へと姿を変えていきます。
仕事の機会をつくること。
無償で素材を提供すること。
ものづくりのアイデアを届けること。
人と人をつなぐこと。
できる人が、できることを持ち寄ることで、新たな可能性が生まれます。
B型事業所の皆さまとともに、仕事の価値が正当に認められ、誇りをもって社会と関われる環境づくりを進めてまいります。

背景にある課題

就労継続支援B型事業所は、障がいや病気などにより一般企業などで働くことが難しい方や、体力・体調に配慮しながら、自分のペースで働きたい方が安心して利用できる福祉サービスです。
一方で、そこで支払われる「工賃」は、決して十分とはいえない水準にあります。
厚生労働省の公表資料によると、令和6年度の就労継続支援B型事業所の平均工賃は、全国平均で月額24,141円です。
作業単価が低いことに加え、材料の引き取りや納品など、作業以外の負担が大きい仕事もあります。そのため、時間をかけて丁寧に取り組んでも、努力が収入に結びつきにくい現実があります。
「がんばっても報われにくい」
それが、B型事業所が抱える大きな課題のひとつです。
※出典:厚生労働省「令和6年度工賃(賃金)の実績について」

しろくま応援団が大切にしていること

適正な対価
作業内容に見合った適正な対価を大切にしています。
作業単価については、できる限り見積の根拠を共有し、仕事の内容や負担に対して無理のない形で進めていきます。

・無理のない納期
各事業所の状況や利用者の皆さまのペースに合わせて、納期を相談しながら進めます。
短期間で無理に進めるのではなく、継続して取り組める仕事づくりを大切にしています。

・負担が偏らない工夫
材料の持ち込みや回収、納品方法などについては、事前に役割分担を確認し、負担が一方に偏らないようにします。
仕事をお願いする側、受ける側の双方にとって、続けやすい形を一緒に考えていきます。

・続けられる仕事づくり
B型事業所ごとの得意な作業、設備、体制に合わせて、続けやすい仕事をつくっていきます。
小さな仕事から始め、無理のない範囲で少しずつ広げていくことで、継続的な仕事づくりにつなげていきます.

残布や廃材を活かした、新たな仕事づくり

企業・事業所・個人の皆さまから無償でご提供いただく廃材や不要資材の中には、ものづくりの素材として新たな価値を生み出せるものがあります。
しろくま応援団では、そのような素材を必要とするB型事業所や支援学校へつなぎ、新たな作品や商品の製作につながる機会づくりを進めています。
本来であれば役目を終えるはずだった素材が、アイデアと手仕事によって、新しい価値を持つ作品へと生まれ変わる。
この循環は、環境への配慮だけでなく、ものづくりの機会や仕事づくりにもつながります。
また、企業や地域とのつながりづくり、販売機会の創出、情報発信などを通じて、継続的な仕事や活躍の場が広がるよう取り組んでいます。
素材を提供する人。
つくる人。
応援する人。
それぞれができることを持ち寄ることで、新たな挑戦と仕事が生まれる環境を育てていきます。


しろくま応援ベア

想いをつなぐ応援のかたち

しろくま応援ベアは、応援してくださる皆さまの声から生まれました。
「もっと気軽に応援できることはないだろうか」、そんな想いを形にしたのが、このぬいぐるみです。
目に使用しているボタンは、企業・事業所・個人の皆さまから無償でご提供いただいたものです。
本体と中わたには、着物や帯の端布を使用し、ほどき作業や中わた詰めなどの工程は、B型事業所へ適正な対価で発注した手仕事によるものです。
完成したしろくま応援ベアには、ひとつずつシリアル番号を付与し、購入者のうち掲載を希望された方に限り、ペンネーム・ニックネーム・企業名・団体名・サークル名のいずれかを当サイトでご紹介させていただきます。
しろくま応援ベアをはじめとする応援商品の売上、仕入れ、委託費、その他必要経費を含むすべての入金・支払いは記録し、個人情報や取引先情報に配慮したうえで、収支内容を公開いたします。
応援商品の会計管理については、税理士事務所の確認・管理のもとで行い、透明性のある運営に努めてまいります。
必要経費を除いた収益の全額は、長期入院中の子どもたちとご家族への支援活動、およびB型事業所との取り組みに活用させていただきます。
ボタンを提供する人。
しろくま応援ベアを製作する人。
購入を通じて応援する人。
それぞれの想いがつながり、応援の輪が広がっていくことを大切にしています。

\ 近日公開予定!/ぬいぐるみ販売サイト

私たちはいま、おそろしいほど多くの情報が行き交い、AIをはじめとする新しい技術が急速に広がる時代を生きています。
私自身も、エジプト考古学の研究において、3D計測やデジタル技術を活用しながら、数千年前のピラミッド建造や当時の人々の営みに向き合っています。
そのなかで強く感じるのは、どれほど時代や技術が変わっても、人と人とのつながりや、誰かを想う気持ちは、昔も今も変わらないということです。

しろくま応援団の活動は、決して大きな声で目立つものではないかもしれません。
しかし、長期入院中の子どもたちとご家族にあたたかな時間を届けること、またB型事業所で働く方々が誇りをもって関われる仕事をつくることは、現代社会のなかでとても大切な意味を持っていると思います。
一枚の着物や一つのぬいぐるみが、人の心をつなぎ、支える力になることを、この取り組みは静かに、しかし確かに教えてくれます。

SNSで情報が飛び交うデジタルの時代では、私たちは時に、目の前にいる誰かを想う気持ちや、小さな手仕事に込められた温かさを忘れそうになります。
私はしろくま応援団の活動に触れるたびに、数千年前から変わらない人間らしさを思い出させていただいているように感じます。
このような取り組みを応援させていただけることを、心からありがたく思っています。

応援してくださる皆さまへ

しろくま応援団は、「できる人が、できることを持ち寄ることで、誰かの笑顔につなげたい」という想いから生まれました。
長期入院中の子どもたちとご家族への取り組み、そしてB型事業所との取り組みを支えるために、さまざまな形でご協力いただける皆さまを募集しています。
すべてに参加する必要はありません。ご自身にできることを、できるときに、無理のない範囲で持ち寄っていただくことが応援になります。
しろくま応援団の応援には、大きく2つの分野があります。

応援分野1
長期入院中の子どもたちとご家族につながる応援

着物のレンタル、髪飾りの贈呈、記念写真の撮影と贈呈を通じて、ご家族の特別な思い出づくりに関わる応援です。
カメラマン、美容師、当日の運営スタッフ、ぬり絵制作者など、それぞれの経験や技術を生かしてご参加いただけます。

▶ 詳しくはこちら

応援分野2
B型事業所の仕事づくりにつながる応援

B型事業所と連携し、継続的な仕事の機会をつくる応援です。素材の提供、展示場所の提供、仕事の発注、応援商品の購入など、多様な形で関わることができます。
企業、団体、店舗、事業所、個人事業主、個人の皆さまが、それぞれの立場からご参加いただけます。

▶ 詳しくはこちら

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法令に基づく場合を除き、ご本人の同意なく個人情報を第三者へ提供することはありません。

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お預かりした個人情報は、漏えい、紛失、改ざん等を防止するため、適切な安全管理措置を講じて管理します。

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